排出量取引と炭素税ーー 炭素価格は“魔法の杖”ではない

日本エネルギー経済研究所 石油情報センター 橋爪 吉博氏著
 国際環境経済研究所に掲載  http://ieei.or.jp/2017/09/expl170929/
環境省が地球温暖化対策として、「カーボンプライシング」(炭素価格付け)の導入がの検討を初めたが、筆者はカーボンプライシングの効果については疑念がある、と指摘している。
環境省は2050年までに温室効果ガスを80%削減するという我が国の目標達成には「カーボンプライシング」が不可欠と言っているが、「カーボンプライシングの導入により温室効果ガス排出削減を実現するには、極めて高水準の炭素価格を設定する必要があり、産業活動や国民生活を破壊してしまいかねない」という。
カーボンプライシングとは、炭素排出分を炭素税や排出権価格の形で化石燃料の価格に上乗せすること。
化石燃料関連の産業に寄った見方にも思える。80%削減というのは逆に考えれば、20%しか排出できないということ。国内でどのように20%の排出枠を利用するか考えると、カーボンプライシングは排出枠を市場で分配する仕組みのひとつと考える。

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