高浜原発が停止、4月には日本で稼働中の原発はゼロに

takahama.jpg

  福井県にある関西電力高浜原発が21日中にも定期点検のため停止となります。高浜原発が止まると稼働中は東京電力柏崎刈羽原発6号機(新潟県)と北海道電力泊原発3号機の2機だけとなります。残りの2基も定期点検のために4月までに停止の予定で、この春には日本から稼働中の原発がなくなります。日本のエネルギー事情について考えてみましょう。
 4月に原発全面ストップの事態に、「原発に依存しなくてもなんとかなることが証明される」、という考え方があります。休眠していた火力発電所を稼働させているので、ある程度はカバーできますが、環境面で考えると化石エネルギーを大量使用し、環境への負荷が大きい古い発電所を稼働させるのは好ましいとはいえません。地球温暖化対策の京都議定書で日本が約束した温暖化ガス6%削減の足かせとなっています。
 経済への影響は深刻です。1月に日本は過去最大の貿易赤字を記録しました。火力発電の原料となる原油の輸入が急増したためです。発電コストもあがり、電力料金の大幅値上げは避けられません。電力を大量に消費する製造業はコスト上昇に耐えられないかもしれません。家計にも深刻な影響がでるでしょう。エネルギーの制約によって経済成長がマイナスに陥る事態も十分、ありえます。
 代替としての再生可能エネルギーは魅力的です。ただし、自然エネルギーとも呼ばれるように、供給は自然まかせです。風力発電は風が吹かなければ電力はつくれません。日本は40年以上にわたって再生可能エネルギー開発にも巨額の税金を投入してきましたが、うまく行かず、全電力に占める割合はわずかです。現状では原発の代替にはなりえません。 
 原発はないにこしたことはありません。一方でエネルギーを安く安定的に供給し、国民の生活を守る必要もあります。東電などの電力会社を責めたところでなんら問題の解決にはなりません。事故から1年。原発は認めないというなら代替となるエネルギー政策を提示、実施している段階ですが、いまだ、案さえ提示されていません。
 

あわせて読みたい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA