生物多様性を守るCOP10が名古屋で開幕

 多様な生物の生態系の保護などを目指した生物多様性条約の第10回締約国会議(COP10)が18日、名古屋市の名古屋国際会議場で開幕する。10回目となる締約国会議は生物多様性条約にとっての大きな節目。193の国と地域が参加、世界のNPO、NGOも集まる。その重要な会議で日本が議長国を努める。
 今回の会議の重要なポイントは2002年に決めた「2010年までに生態系の損失速度を著しく減少させる」という目標に代わる新たな多様性の保全目標を決めること。種の絶滅が急速に進むなかで、世界の国々が新たな保全目標で合意できるかどうか。
 もうひとつは遺伝資源の活用ルールを決めること。遺伝資源は医薬品などの原料として貴重な存在だが、その利用方法をめぐって活用側の先進国と遺伝資源の輸出国である途上国とが対立している。資源の採集から遺伝資源による利益の配分までをルール化し、「名古屋議定書」をつくれるかどうか、議長国である日本の力量が問われている。
■キーワード
・生物多様性条約
 生物多様性条約は生物の多様性を「生態系」、「種」、「遺伝子」の3つのレベルで捉え、生物多様性の保全とともに、遺伝資源の利用から生ずる利益の公正な配分を目的としている。1992年の国連環境開発会議(地球サミット)で気候変動枠組み条約とともに採択された。
 生物多様性に悪影響を及ぼすおそれのある遺伝子組み換えによって改変された生物の移送、取り扱い、利用の手続きなどについては、カルタヘナ議定書が採択された。

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