全盲のパラリンピック金メダリストをeco検定合格に導いた環境教育フォーラム21顧問の河井 興正氏に聞く

kawai.jpg 環境省の環境カウンセラーなどを中心に環境教育に取り組んでいる環境教育フォーラム21顧問の河井 興正氏が全盲のパラリンピック金メダリスト、高橋勇市さんをeco検定合格に導きました。河井さんに全盲というハンディを克服して、eco検定合格するまでの道のり、苦労談などを聞きました。

--高橋さんの合格をお聞きになった感想は
河井 夜中に高橋さんから携帯に「河井さん、エコ検定合格しました!」という知らせがあり、私はあたかも自分が合格したような気持ちになり、飛び上がって喜びました。高橋さんはすごい努力家で、試験当日の朝もパラリンピックを目指してトレーニングをしてきたというほどです。エコ検定についても猛烈に勉強していました。

--高橋さんがエコ検定を受けようと思った動機は
河井 私と高橋さんは大手商社系のシステム開発会社の同僚で、高橋さんは会社の整体師として勤務していました。1994年のアテネ五輪のパラリンピックでマラソンで1位となった方で、いまでもマラソンを続けています。私は高橋さんを会社からトレーニング場までお連れする道すがら、私の環境問題やエコ検定普及のへの取り組みをお話したところ、「ぜひ、受験したい」と思われたようです。
 当時、私は会社でエコ検定受講者のための対策セミナーを主催していました。高橋さんから「エコ検定を受検してみたいが代読・代筆者が必要なので、河井さんにぜひ、お願いします」との依頼を受けたときは本当にうれしかった。もちろん、私は二つ返事で、引き受けました。
 
--どのように学習されたのでしょうか。
河井 高橋さんは携帯公式サイトのエコ実践塾を音声変換して猛勉していました。そういうソフトがあるんですね。試験前に数回、私が問題を音読して高橋さんが回答する練習をしました。その結果、試験当日の時間配分は1問1分を目安とし、90分で一通り回答し、残り30分で自信のない問題を見直すことにしました。

--実際の試験はいかがでしたか
河井 東京商工会議所にお願いして、都内の試験会場に別室を用意していただき、受験に臨みました。東商の皆様にはご協力いただき大変、感謝しております。
 試験開始とともに、私が問題を読み、高橋さんが回答すると、私がマークシートに回答を記入していきます。当初の予定通り、すべての問題は90分で終わりましたが、見直す必要がある問題が33問もありました。少しペースを速める必要があり、私は読むスピードを速めましたが、時間は刻々と迫ってきます。残り10分、私も高橋さんもあせってきました。
 回答の修正を問題用紙と回答用紙の両方に反映するというこれまでのやり方では間に合わない。高橋さんの回答修正は問題用紙だけに反映しました。後でわかったことですが、高橋さんは修正されていない問題用紙と模範解答を比較して、見直しの際に訂正したはずの回答が直っていないと、相当、心配されたそうです。

--試験で大変だった点は
河井 長文読解の穴埋め問題です。全体の文章の流れがわからないと回答できないし、語群の選択肢も数が多い。問題文と選択肢を読みましたが、簡単には回答はできません。○×問題や択一は絶対に落とせないと思いました。

--全盲というハンディを克服してeco検定に合格するというのは大変なことですが、河井さんもご苦労があったのでは
河井 全盲の方のマラソンでの伴走者は、走る道にどのような障害物があるかを正しく全盲ランナーに伝えることが任務です。私も今回、代読・代筆を通じて、伴走者としての任務を体得できたような気がします。この機会を与えていただいた高橋さんと東京商工会議所に感謝いたします。

あわせて読みたい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA