EU、温暖化ガスの削減目標を1990年比で最大30%減に

  欧州連合(EU)は昨年12月の第15回気候変動枠組条約締約国会議(COP15)のフォローアップを目的にスペイン・セビリアで開催された非公式環境閣僚理事会で、条件付きで温暖化ガスの削減幅を最大30%に引き上げる数値目標を決めた。合意した削減目標は2020年までに1990年比で20-30%で、1990年比で独自で20%削減という目標を達成、他の先進国がEU並みの努力をすることを前提に30%削減するというもので、削減に消極的な米国などを譲歩させるねらいがある。

 COP15での「コペンハーゲン合意」では各国の利害が調整できず、京都議定書の次の枠組みである2013年以降のポスト京都議定書はことしの11月にメキシコで開かれるCOP16に持ち越される結果となった。COP16での枠組み合意に向けて、各国が国連にどのような数値を提示するか注目される。

■ecoキーワード
・気候変動枠組条約
正式名称は「気候変動に関する国際連合枠組条約」。地球温暖化防止に関する取組を国際的に協調して行っていくため1992年5月の地球サミットで採択され、1994年3月に発効した。本条約は、大気中の温室効果ガス濃度を安定化することをその究極的な目的とし、締約国に温室効果ガスの排出削減、地球温暖化対策のための国家計画の策定とその実施などの各種の義務を課している。最高意思決定機関が締約国会議(COP)で、京都は3回目だったのでCOP3、2009年12月にデンマークのコペンハーゲンでの会議は15回目でCOP15とも呼ばれる。

・ポスト京都議定書
 京都議定書で定められた2013年以降の地球温暖化防止対策の国際的な枠組みのこと。京都議定書では1990年を基準年とし、2008年-2012年までを第一約束期間として、国連気候変動枠組条約の加盟各国の温暖化ガス削減目標などの枠組みを定めている。京都議定書第3条9項に2013年以降の枠組みを第1約束期間が終了する少なくとも7年前(2005年)に検討を開始することとされ、議論は始まっているが各国の利害が対立し、交渉は難航している。

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