伊藤忠商事、ノルウェーの電気自動車専業メーカーと資本・業務提携

 伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)は、ノルウェーの電気自動車専業メーカーTHINK Holdings AS(本社:ノルウェー・オスロ、代表:Richard Canny、以下「THINK社」)と資本及び業務提携に関する契約を締結しました。これにより、伊藤忠商事は、THINK社に出資するとともに、同社が設計・製造した電気自動車及びドライブシステム(*)の日本を含むアジア市場における販売権を獲得します。

 THINK社は1991年より電気自動車の開発・製造に携わり、2009年に電気自動車メーカーとして初めて欧州の型式認定を取得しました。欧州・北米を中心に既に9,000台以上の生産・販売実績があり、2011年からは米国インディアナ州に新たな生産拠点を設け、2012年には全世界で年間22千台の販売を計画しています。また、同社は電気自動車のドライブシステムを外販している世界でも数少ないメーカーでもあります。尚、THINK社は、伊藤忠商事が出資している米国Ener1社の100%子会社である EnerDel社のリチウムイオン電池システムを採用しています。Ener1社は、THINK社の筆頭株主でもあります。

 伊藤忠商事は、今回の資本・業務提携を通じて、アジア市場における以下の販売権を獲得するとともに、アジア以外の市場でも、THINK社の戦略的パートナーとして積極的な販売支援を行います。

 (1)THINK社が開発・設計・製造する電気自動車の日本市場での独占販売権、日本以外のアジア市場での優先販売権
 (2)THINK社が開発・設計・製造する電気自動車のドライブシステムの日本市場での独占販売権、日本以外のアジア市場での優先販売権

 伊藤忠商事は、2010年5月よりつくば市で行っている「Green Crossover Project(クリーンエネルギーを活用した低炭素交通社会システムの共同実証プロジェクト)」において、電気自動車(ベース車両:マツダ・デミオ)にTHINK社製ドライブシステムとEnerDel社製リチウムイオン電池を搭載しています。今後、大きな需要が見込める国内外の電気自動車市場において、THINK社製ドライブシステムとEnerDel社製リチウムイオン電池のパッケージ提案も始めます。また、THINK社が電気自動車専業メーカーとして蓄積してきた技術とノウハウを最大限に活かすべく、自動車メーカー等との提携にも積極的に関与していきます。

 伊藤忠商事は、リチウムイオン電池分野で以下の取組を推進してきました。

●資源(リチウム化合物):リチウム資源開発会社であるシンボルマイニング社へ出資し、現在の世界生産能力である約123,000トンの50%に相当する年産64,000トン(炭酸リチウム換算)の生産が将来的に可能。
●部材(正極材):戸田工業株式会社との北米正極材工場建設により、2015年までに電気自動車換算で年産80,000台相当の正極材を生産。更には、同社と共同で、正極材製造分野で中国トップクラスである湖南杉杉新材料有限公司へ出資することに合意。
●部材(負極材):株式会社クレハ及びEnerDel社と負極材製造プラントの設計業務を開始することに合意。
●製品:大手車載用リチウムイオン電池メーカーであるEnerDel社を100%子会社にもつEner1社に出資するとともに、EnerDel社リチウムイオン電池の世界における優先販売権を獲得。

 今回のTHINK社への出資を通じて、リチウムイオン電池事業におけるバリューチェーンの更なる強化をはかるとともに、つくば市における実証プロジェクトをモデルケースとして活用した車載リチウムイオン電池の二次利用ビジネスモデル等、新規事業の創出に向けた取組を加速させていきます。

* ドライブシステム 電気自動車の駆動に必要な基幹部品である、モーター、バッテリーマネジメントユニット、インバーターの総称。蓄電池に蓄積された電力をコントロールし、動力に変換する役割を持つ。

 

あわせて読みたい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA