生物多様性条約の作業部会、「名古屋議定書」で合意できず

カナダのモントリオールで開かれていた生物多様性条約第10回締約国会議(名古屋で10月開催)に向けての国連作業部会が21日、閉会しましたが、名古屋で採択する予定のいわゆる「名古屋議定書」は合意できませんでした。

 名古屋議定書はこれまで先進国と発展途上国間で論争が続いてきた遺伝資源の取得や、遺伝資源を活用して医薬品などを開発した場合の利益配分について国際的なルールをつくるのがテーマです。作業部会では、これまでの論争をひきずる形となり、豊富な遺伝資源を持つ途上国と、遺伝資源の活用で利益をあげようと考えている先進国側の意見が対立し、実質的な議論は名古屋での会議で展開されることになります。

 名古屋でのCOP10の議長国は日本。議長は就任したばかりの松本龍環境相。生物多様性条約と双子条約といわれる気候変動枠組条約の第15回締約国会議(COP15、昨年12月にデンマークのコペンハーゲンで開催)では議論が紛糾、議長が解任されるという事態に発展しています。名古屋の会議も紛糾が予想され、日本は議長国としての手腕を問われそうです。

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