積水化学とNEC、次世代型住宅で省エネを推進する「ホームエネルギーマネジメントシステム」で事業提携 

 積水化学工業と日本電気(NEC)が次世代型住宅(スマートハウス)の中核技術であるHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)領域で事業提携することに合意、事業提携契約を結んだ。太陽光発電を搭載した住宅販売などで積水ハウスが蓄積してきたHEMS分野ノウハウと、NECのIT技術を組み合わせ、家庭内のエネルギー利用の「見える化」を推進、HEMS搭載住宅で10%以上の省エネを目指す。
 NECが電力測定装置(情報収集装置含む)と家庭用PCでエネルギー消費量を表示するアプリケーションソフトを開発、積水化学が製品の最終評価を行い、来春にも積水の太陽光発電搭載のセキスイハイムと組み合わせて販売を始める。
▽セキスイハイム・スマートハウスの概要は下記の通り。
(1)太陽光発電+HEMS
 家庭にあるパソコンを利用し、太陽光発電+オール電化住宅のエネルギー需給を一元管理(見える化)するため、利用者自身による効率的な省エネが可能となります。またデータセンターで家庭の電力使用量や太陽光発電量、売電・買電などの情報を蓄積する事により、今後、太陽光発電稼働状況の診断(設備見守りサービス)や省エネ診断(光熱費コンサル)など積極的に行ない、セキスイハイムのオーナーサポートを強化します。
(2)シンプルで低価格
 電力測定装置と情報収集装置で構成するシンプルなシステムで、10万円以下の普及価格を計画しています。
(3)高い拡張性
 将来は蓄電システムとの連携や家電を制御できるようになり、エネルギーの削減や平準化効果が期待できます。また、入居者の健康管理や防犯サービスなど高齢化社会への利用価値も期待できます。
(4)大きな社会メリット
 今後、CO2排出量削減に向けて、ICTを駆使し家庭内のエネルギー需給バランスの最適化を行うHEMSが必要となります。クラウドを利用したHEMSは、新しいエネルギー社会を構築する要素の一つとなり、エネルギー需給安定化とCO2排出量の抑制に大いに役立ちます。
※クラウド型:
 インターネットの先にあるサーバーに処理をしてもらうシステム形態を指す言葉。ユーザーが何らかの作業を行うときに、自分の目の前にあるパソコンや会社のネットワーク上にあるサーバーではなく、インターネット上のサーバーを利用して処理する形態。 
開発の背景
 地球温暖化の問題は深刻の度を強めており、温室効果ガス排出量の削減要請は今後さらに強まるのは必至の状況にあります。政府は、わが国の温室効果ガス排出量に関して2020年までに、1990年比で25%の削減目標を掲げています。そうした中で昨年11月から、太陽光発電の新たな電力買取制度がスタートするなど、太陽光発電システムの普及が本格化し、2020年には、わが国全体で570万棟の住宅に太陽光発電が搭載されることが想定されています。
 ただし、温室効果ガス削減に貢献する一方、再生可能エネルギーの急激な普及は、系統電力の安定を妨げる要因になることも懸念されています。従来からの系統電力と再生可能エネルギーをICTにより適切に組み合わせ、エネルギーの安定供給とCO2排出量の抑制を両立することが、今後の新しいエネルギー社会を構築する上で必要不可欠です。
 また、高効率給湯器やエアコン、照明などの家電は、個別の省エネ性能は年々向上している一方で、宅内における性能を活かしたエネルギーのさらなる効率的な活用法には、まだ改善の余地があるのが実情です。
 ICTを利用し家庭内で利用するエネルギーの「見える化」や「制御」を可能にするHEMSは、新しいエネルギー社会を構築する要素の一つであり、利用者にとっても価値のあるシステムとなります。 

あわせて読みたい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA