ユネスコの世界遺産委員会、小笠原諸島を自然遺産決定

 国連世界遺産を担当してる国連教育科学文化機関(ユネスコ)は24日、パリで世界遺産委員会を開催し、日本政府が推薦していたた「小笠原諸島」(東京都)を世界自然遺産に登録することを決めた。遺産条約の締約国から選出された21カ国の全会一致だった。東洋のガラパゴスと呼ばれ大陸から切り離された独自の環境・生態系を育んだ豊かな自然が高い評価を受けた。日本の自然遺産登録は2005年の「知床」(北海道)以来6年ぶりで、4件目。文化遺産として政府が推薦している 「平泉の文化遺産」(岩手県)も25日中には世界文化遺産として認められる見通しで、国内の世界遺産は自然遺産4、文化遺産12の計16件になる。複合遺産はない。
 小笠原諸島は東京の南約1000キロにある亜熱帯地域で、南北約400キロに大小30の島が点在する。世界的に珍しい動植物が生息する。父島には約2000人、母島は約450人が居住している。世界遺産登録の対象は聟(むこ)島列島と西之島、北硫黄島、南硫黄島など陸域約6360ヘクタールと父島列島と母島列島の周辺の海域約1580ヘクタールからなる。

■エコキーワード
・世界遺産
 1972年のユネスコ総会で採択された世界遺産条約に基づいて登録される人類にとって普遍的な価値を有する世界の文化遺産、自然遺産。特定の国や民族のものとしてだけでなく、人類のかけがえのない財産として、各国が協力して守るのが目的。
 締約国は、登録候補地を「世界遺産委員会」に推薦し、世界遺産として認定されると「世界遺産リスト」に登録される。小笠原については2010年1月に推薦している。
 世界遺産は「文化遺産」、「自然遺産」、「複合遺産」に分類される。2009年6月現在、世界遺産リストに登録された文化遺産は689、自然遺産は176、 複合遺産は25の総計890。日本では、自然遺産として「屋久島」、「白神山地」、「知床」の3カ所が登録されている。
 文化遺産は「法隆寺地域の仏教建造物」、「姫路城」、「古都京都の文化財」、「白川郷・五箇山の合掌造り集 落」、「原爆ドーム」、「巌島神社」、「古都奈良の文化財」、「日光の社寺」、「琉球王国のグスク及び関連遺跡群」、「紀伊山地の霊場と参詣道」、「石見 銀山の銀鉱遺跡とその文化的景観」の11カ所。複合遺産はない。

 

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