国連環境計画、「生物多様性年」の開始記念イベントをベルリンで開催

 国連環境計画(UNEP)はこのほど、「国際生物多様性年」の開始を記念するイベントをベルリンで開催した。「国際生物多様性年」はかつてないスピードで進行している生物多様性の喪失に歯止めをかけるのが目的で、記念式典にはメルケルドイツ首相ら各国政府の関係者らが参加した。開始の記念イベントに続いて、フランスのパリ、インドのデリー、コロンビアのカルタヘナ、中国の上海などで国際会議やシンポジウム、展示会などが行われる。9月には国連総会に合わせて生物多様性をテーマにした特別会合が開催される予定。
 10月には名古屋市で生物多様性条約の第10回締約国会議(COP10)が開かれる。生物多様性条約は1992年の地球サミットで署名が開始され、現在では、世界193カ国が批准している。

■ニュース・キーワード
・国連環境計画
1972年にスウェーデンのストックホルムで開催された国連人間環境会議で採択された「人間環境宣言」を達成するための具体的な行動方針を示した環境国際行動計画(勧告)を受けて発足した国際機関。事務局本部はケニアのナイロビに置かれ、国際連合のもとで、環境問題に関する諸活動の全般的な調整や、新たな問題に対する国際的な取り組みを推進している。

・生物多様性条約
  正式名称は「生物の多様性に関する条約」。条約の目的は、地球上の多様な生物をその生息環境とともに保全すること、生物資源を持続可能であるように利用すること、遺伝資源の利用から生ずる利益を公正かつ衡平に配分すること、の3つ。
 先進国が開発途上国を資金、技術の両面で支援する仕組みがある。また、生物多様性に関する情報交換や調査研究を各国が協力して行う。
 1992年にリオ・デ・ジャネイロ(ブラジル)で開催された国連環境開発会議(地球サミット)で採択された条約のひとつ。

・生物多様性条約締約国会議
生物多様性条約を締結した国による会議。第10回締約国会議(COP10)は10月に名古屋で開催される。COP10は生物多様性条約の大きな節目となる会議といわれている。2010年は2002年にハーグで開催されたCOP6で採択された「2010年目標」(生物多様性の損失速度を2010年までに顕著に減少させるという内容)の達成年であり、国連は2010年を「生物多様性年」と定め、世界各地で様々なイベントを展開する。

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